コーポレート・アイデンティティという概念はもともと、1950年代のアメリカで発祥したものであり、日本における本格的な CI 戦略は、1975年のマツダ (東洋工業) による導入が最初です。中西元男率いる PAOS が 5年の年月をかけ開発しました。 シンボルを兼ねるロゴのデザインはニューヨーク在住のレイ・吉村が担当をし、1980年代になるとバブル経済の影響を受け「CI ブーム」が起こった。
用語の整理
Mind Identity
マインド・アイデンティティ
MI
心や精神を意味するマインドです。 企業が目指すべき理想的なあり方や、社会に対する存在理由など、社員の精神的なベースとなる経営哲学であり、企業理念のことを差します。 例えばこのMIが『先進的』なのか『平和的』なのかで、社員の行動や表現するビジュアル・言語も変わってくるはずです。MIはCIを構成する要素の中でも、ほかの2つを考えるベースとなる要素です。
Behavior Identity
ビヘイビア・アイデンティティ
BI
ビヘイビアは直訳すると「態度」です。 企業や社員の行動やコミュニケーション指針のことを指します。MIを達成するための組織改革・活性化、販売促進、社員の行動指針、SNSのコミュニケーション方針、顧客とのコミュニケーションの取り方、品質方針などの具体的な計画立案や行動が該当し、特に近年ではこれらが重視される傾向にあります。
Visual Identity
ヴィジュアル・アイデンティティ
VI
VIは、CIの構成要素のなかでも目に見える視覚的なもの=ビジュアルを指しています。わかりやすいロゴやスローガン、シンボルマークなどMI・BIなどをベースに形や色で表現します。 CIの中でも一番外部に伝えやすい要素で、一目見ることで企業名を想像できる効果があります。